ファンダメンタルズ分析とは、テクニカル分析と並んで重要とされている分析方法のひとつ。FXだけでなく、株式投資などでも用いられています。
テクニカル分析とはどういう風に違って、具体的にどうやって分析するの？
テクニカル分析では過去のチャートをもとに分析するのに対し、ファンダメンタルズ分析では景気などの経済状況をもとにしてその後の値動きを分析します。
以下、FX初心者が押さえておきたいファンダメンタルズ分析の入門知識をわかりやすく解説していきます！
ファンダメンタルズ分析とは？
そもそもファンダメンタルズ(fundamentals)とは？
ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、国や企業などの経済状態・財務状態を判断する指標のこと。辞書には以下のような説明があります。
ファンダメンタルズ【fundamentals】
- 国際経済を安定させるための基礎的条件。また、一国の経済状態を判断するための基礎的条件。経済成長率・物価上昇率・失業率・国際収支など。
- 売上高、利益、純資産価値など、企業の価値を評価する基礎的な財務データのこと。このデータを用いてファンダメンタルズ分析を行う。
トレーダーの間では、「ファンダ」と略して呼ばれることも多く、「ファンダが良い」といったら国や企業の経済状況が良いことを意味し、反対に「ファンダが悪い」といったら経済状況が悪いことを意味します。
このファンダメンタルズをもとに値動きを分析することを、ファンダメンタルズ分析っていうんですね
FXで勝つには取引の「根拠」が必要
FXで勝率を上げるには、何かしらの根拠を持って取引するのが大切です。
「そろそろ上がってきそうだな…なんとなく」「上がり過ぎな気がするから、もう下がるっしょ！…たぶん」みたいに感覚だけで続けていても、勝てるようにはなりません。
ど、ドキリ… 私はそんな風に取引してないですよ
実際は分析結果ばかりを気にしすぎるとトレンドに乗り損ねてしまう…ということもあるのですが、初心者のうちはしっかり分析して根拠を持って取引するのがおすすめです。
「できるけどあえてやらない」のと「そもそもできない」とでは、全然違いますもんね。
そこで取引の根拠となるのが、この2つの分析方法！
ひとつは過去のチャートをもとにしたテクニカル分析、そして経済状況などから分析するファンダメンタルズ分析というわけです。
どちらの分析方法がおすすめなのか
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析、どっちをメインにしたらええんや？
テクニカルとファンダメンタルズ、どちらの分析方法に重点を置くかはトレードスタイルによって異なります。
デイトレードなどの短期売買ではテクニカル分析を重視し、逆に中長期売買ではファンダメンタルズ分析を重視するのが一般的です。
ただし、通貨によっても少し異なり、米ドルやユーロなど流動性の高い通貨はテクニカル分析結果にきれいに当てはまることも多いのですが、トルコリラや南アフリカランドなど流動性に乏しい通貨では予測できないような動きをすることもあるため、よりファンダメンダルズ分析が重要となってきます。
とはいえ、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析は二者択一というわけではないので、両方ともバランスよく使うのがおすすめ！
両方とも同じ方向性を示してるときなどは、より分析結果の精度が高まります。
テクニカル分析については、初心者でもさほど苦労せずにこなすことができます。
なぜなら、ヒロセ通商(LION FX)など一部のFX口座では自動でテクニカル分析をしてくれるチャートが利用できるから。
【↑クリックで拡大できます】
LION FXの取引ツールには、過去のデータから為替予想をしてくれる「さきよみLIONチャート」やトレンドが一目で分かる「シグナルパネル」という機能が搭載されています。
テクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など)の分析結果を一覧表示してくれるため、売買のタイミングが簡単に分かってとても便利ですよ。
なんと…！ドラえもん顔負けの便利ツールですね
ファンダメンタルズ分析の方法・手法(FXの場合)
経済ニュース・経済指標をチェック
ファンダメンタルズ分析では、選挙結果、政策金利、戦争、内乱などなど、単に景気の良し悪しだけでなく世の中のさまざまな出来事を追う必要があります。
そこで有効なのが、あらかじめ大きな値動きが予想されるイベントをチェックしておくこと。
経済状況を数値化した経済指標が発表される際は、チャートが一気に乱高下するので要注意です。
特にアメリカの雇用統計という経済指標が発表される際は、たった数分間で1〜2円ほど値動きすることもあるんですよ。
要人の(偉い人)の発言にも注目
ファンダメンタルズ分析には、各国の要人(首相・大統領など)の発言も役立ちます。
例えば、各国の大統領や大臣が「ウチの国、最近あんまアメリカさんと仲良くないんですわ…」などと発言しただけで、一気にレートが下落するなんてこともFXの世界では普通にあります。
特にアメリカのトランプ前大統領はTwitterをよく活用していたのですが(現在は永久凍結されています)、トランプ大統領のツイートでレートが急降下 or 急上昇することも珍しくありません。
トランプさん、Twitterでバクダン発言してよく炎上してましたよね
トランプ前大統領に限らず、各国の要人などのSNSもチェックしておくとファンダメンタルズ分析の際に便利ですよ。
ファンダメンタルズ分析のおすすめFXツール・情報源
ファンダメンタルズ分析で経済指標やニュースもチェックして、さらにテクニカル分析も… なんだか大変そうだなぁ
そんなあなたや私におすすめなのは、外為どっとコムの情報ページです。
外為どっとコムの情報ページでは、ニュース・経済指標・為替相場レポートなどファンダメンタルズ分析に必要な情報が凝縮されています。
また、ファンダメンタルズ分析で重要なアメリカの雇用統計発表前には直前解説動画、さらに発表時にはリアルタイムで動画配信をしてくれています。
他のトレーダーの売買比率やポジション比率も把握できるため、トレード戦略を練るのにとっても便利。
外為どっとコムではヒロセ通商のように、過去のデータを基に自動で為替予測してくれるチャートも用意されています。
これならファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もバッチリですね
情報ページではファンダメンタルズ分析、自動予測チャートではテクニカル分析もできるため、分析方法が覚えきれていない初心者の方には特におすすめですよ。
詳しくは「外為どっとコムの詳細・評判」をご覧ください。
その他、専門用語が多くて初心者にはやや難解に感じるかもしれませんが、ロイターやブルームバーグといったニュースサイトもチェックしておくと便利ですよ。
カフェとかでロイターなんて読んでたら、隣に座ってる女子に逆ナンされちゃうかもしれへんなぁ〜
FXでファンダメンタルズ分析は意味ない＆必要ない？
「FXでファンダメンタルズ分析は意味ないし必要ない」っていってる人がいたけど、実際のところどうなの？
ファンダメンタルズ分析があまり役立たない相場というのは確かにあるのですが、だからといって全く不要というわけではありません。
テクニカル分析をメインにしていても、ファンダメンタルズ分析も加えることで勝率が上がることもあるからです。
例えば、テクニカル分析で買いサイン、ファンダメンタルズ分析でも買いの要素があった場合は、強気で勝負にでられますよね。
反対に、テクニカル分析で買いサインが出ていても、ファンダメンタルズ分析ではちょっと微妙…という場合は、様子見するということもできるのです。
「一切必要ない」と切り捨ててしまうのではなく、そのときどきによって使い分けてあげるのが賢い方法だってことですね
FXファンダメンタルズ分析 まとめ
- ファンダメンタルズ分析とは、経済状況などをもとに分析する方法のこと
- 中長期売買で重視するのが一般的
- テクニカル分析とうまく組み合わせれば精度が上がる
ファンダメンタルズ分析は奥が深く、すぐに身につけるのはなかなか難しいのが実際のところです。
ただ、大きなトレンドを掴むだけなら初心者でもさほど難しくはないので、諦めずにチャレンジしてみてくださいね。
これまでテクニカル分析しかしてこなかった場合、完璧でなくともファンダメンタルズ分析もプラスアルファで加えれば勝率をグンと上げることもできそうですね
以下、各通貨の特徴・見通し一覧をまとめたページです。
リアルタイム為替チャートや過去の推移、今後の見通しまで解説していますので、ファンダメンタルズ分析の参考にしてみてくださいね。
直近1週間の経済指標一覧は「FXに役立つ！経済指標・イベントカレンダー【リアルタイム更新中】」のページをご覧ください。
