スワップポイント運用でFXトレーダーに人気だった豪ドル(オーストラリアドル)ですが、ここ近年は人気が下降気味。
オーストラリアの政策金利が年々利下げされているのが主な原因です。
…と金利だけで判断するのはまだ早い!豪ドルの特徴や今後の見通し・予想まで一緒に確認していきましょう。
豪ドル取引には、ヒロセ通商が特におすすめ!豪ドル/円だけでなく、NZドル/円などのスワップポイントも業界最高水準を保ち続けています。
豪ドル(オーストラリアドル)の特徴
オーストラリアは、オーストラリア大陸やタスマニア島などの島々から成り、総面積は世界第6位!
鉄鉱石や石炭などの天然資源が豊富な国です。
資源輸出が多いため、世界全体の経済が低迷して資源の需要が落ち込むと、連動してオーストラリア経済もマイナス影響を受けやすいという特徴があります。
オーストラリアの海、綺麗だなぁ〜!FXとは関係なく、豪ドルに外貨両替してオーストラリア旅行に行きたくなっちゃいますね
激しく同意です。近年では日本からオーストラリアだけでなく、逆にオーストラリアから日本への旅行者も増えてきているんですよ。
日本とオーストラリアは季節が真逆なので、日本が冬の時期(オーストラリアが夏の時期)にウィンタースポーツを楽しむオーストラリア旅行者も多くいます。
さて経済の話に戻しますと、オーストラリアと日本はお互いに主要な輸出入相手国。
オーストラリアから日本へは、石油・天然ガス・牛肉などを輸出。日本からオーストラリアへは、自動車・衣類・家具などを輸出しています。
オーストラリア経済は中国とも結びつきが強いのが特徴なのですが、近年は中国の経済成長が減速しており、オーストラリア経済への影響が危惧されています。
2019年1月3日には、中国経済への懸念から一時的に対米ドルで約10年ぶりの安値となりました。
オーストラリアで3日午前(日本時間同)、豪ドルが対ドルで急落、一時1豪ドル=0.67ドル台と約10年ぶりの安値を付けた。米アップルが中国での販売低迷などを理由に2018年10~12月期の売上高見通しを下方修正したことを受け、中国景気への懸念が強まり、リスク通貨とされる豪ドルが売られた。
豪ドルは、NZドル(ニュージーランドドル)と似たような値動きをすることが多いのも特徴。
豪ドル/円とNZドル/円の過去約15年間のチャートを、外為どっとコムの比較チャート機能で照らし合わせてみました。
黒色のラインが豪ドル、黄緑色のラインがNZドルですが、長期的な値動きがほぼ一致しています。
豪ドルの為替動向を予想するときは、ニュージーランドの経済状況もチェックしておくと役立ちますよ。
オーストラリアとニュージーランドは、地理的に近い&お互いに資源国ですもんね
↓オーストラリアとニュージーランドの位置関係はこちら。
オーストラリアの右下にある、細長い島がニュージーランドです。
年月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2024 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | 4.35 | ||||
2023 | 3.10 | 3.35 | 3.60 | 3.60 | 3.85 | 4.10 | 4.10 | 4.10 | 4.10 | 4.10 | 4.35 | 4.35 |
2022 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.35 | 0.85 | 1.35 | 1.85 | 2.35 | 2.60 | 2.85 | 3.10 |
2021 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 | 0.10 |
2020 | 0.75 | 0.75 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.10 | 0.10 |
2019 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.25 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 0.75 | 0.75 | 0.75 |
2018 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2017 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2016 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 1.75 | 1.75 | 1.75 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 | 1.50 |
2015 | 2.50 | 2.25 | 2.25 | 2.25 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 | 2.00 |
オーストラリアの政策金利は2011年から利下げされ続け、一時的に過去最低の0.10%となってしまいました。現在も、アメリカの政策金利の方が高い状況です。
↓アメリカの政策金利です。
年月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2024 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 2023 4.50 4.75 5.00 5.00 5.25 5.25 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 2022 0.25 0.25 0.50 0.50 1.00 1.75 2.50 2.50 3.25 3.25 4.00 4.50 2021 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 2020 1.75 1.75 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 2019 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 2.50 2.25 2.25 2.00 1.75 1.75 1.75 2018 1.50 1.50 1.75 1.75 1.75 2.00 2.00 2.00 2.25 2.25 2.25 2.50 2017 0.75 0.75 1.00 1.00 1.00 1.25 1.25 1.25 1.25 1.25 1.25 1.50 2016 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.50 0.75 2015 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.50
↓ニュージーランドの政策金利です。
年月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 2024 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.25 2023 4.25 4.75 4.75 5.25 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 5.50 2022 0.75 1.00 1.00 1.50 2.00 2.00 2.50 3.00 3.00 3.50 4.25 4.25 2021 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.50 0.75 0.75 2020 1.00 1.00 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 0.25 2019 1.75 1.75 1.75 1.75 1.50 1.50 1.50 1.00 1.00 1.00 1.00 1.00 2018 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 2017 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 1.75 2016 2.50 2.50 2.25 2.25 2.25 2.25 2.25 2.00 2.00 2.00 1.75 1.75 2015 3.50 3.50 3.50 3.50 3.50 3.25 3.00 3.00 2.75 2.75 2.75 2.50
スワップポイントは金利差の調整分として付与されるため、日本の政策金利(0.10%)との差が大きいほど受け取れるスワップポイントが多くなります。
「オーストラリアの政策金利が低くなる→スワップポイントも低くなる」という理由で、人気が下り気味ってわけですね
ぶっちゃけた話、豪ドルはもはやスワップ運用の対象としてはほとんど魅力がない状況です。
1990年には17%、リーマンショック前の2008年には7.25%の政策金利だったオーストラリアがもはや1%程度の金利とは。名実ともに今は米ドルが高金利通貨。
— 黒猫アイランド (@kuroneko_island) May 21, 2019
それなのにツイッターを開けば豪ドル円のスワップ投資の話ばかり。豪ドルは利下げ路線でそのスワップ自体がなくなろうとしてるのに、もはや何を目的で豪ドル円を長期保有するんだろ。 https://t.co/7uQ27X9wyk
— たばてぃん (@nyanstagram0214) May 21, 2019
オーストラリアが利下げしている原因のひとつは、景気の悪化。オーストラリアは世界有数の資源大国なのですが、資源価格が下落してしまっているのです。
ただ、オーストラリアの経済全体は、2020年まで29年連続(世界最長記録)で成長し続けていたのです!
世界最長!豪ドル=全く魅力がなくてやばい通貨ってわけじゃないんですね
ここからは、豪ドル/円のこれまでの値動きや今後の見通しについてチェックしていきましょう。
豪ドル/円(AUD/JPY) リアルタイム為替チャート
豪ドル/円(AUD/JPY)のリアルタイムチャート(5分足)です。
この後豪ドル/円の過去約10年間のチャートも用意していますので、まずは今現在のレートをチェックしてみてくださいね。
豪ドルの通貨コードは「AUD」で、FXの取引画面でもAUDの3文字で表示されています。
取引画面で豪ドル/円の為替レート・チャートを確認するときは「AUD/JPY」という文字をチェックしてみてください。
豪ドル/円 過去10年間の推移
2005年〜2020年末までの約15年間の為替チャートです。
左のほうで大きくズドンと急落していますが、こちらは2008年9月のリーマン・ショックによるもの。1豪ドル=100円台→50円台まで急落し、豪ドルだけでなく数多くの通貨が大暴落しました。
2009年以降は中国への資源輸出が急回復したこともあり、再び豪ドル高に転じて2014年まで続きました。
原油安や中国への資源輸出の停滞などが原因となり、2015年より豪ドル安に転換したという流れです。
今後の豪ドル/円の見通し・予想は?
今後1年間の予想レンジ
2021年3月、野村證券は豪ドル/円の今後1年間のレンジを以下のように予想しています。
「野村證券では、景気回復とインフレ見通しの改善に伴う、緩やかな豪ドル高を見込んでいます。」
「3月12日15時現在、対米ドルでは0.77米ドル台後半、対円では84円台半ばで推移しています。向こう1年間の豪ドルの対円相場レンジを1豪ドル=81.0~86.0円と予想します(従来予想は同78.0~86.0円)。」
ちなみに、昨年2020年1月時点での予想は下記の通りです。
森林火災の影響により短期的に景気が下押しされる可能性や、中国で広がる新型肺炎の影響で市場のリスクセンチメントが悪化する可能性には留意が必要です。向こう1年間の豪ドルの対円相場レンジを1豪ドル=71.0~78.0円と予想します(従来予想は同71.0~77.0円)。
その後、2020年3月には具体的な予想レンジを削除。そして2021年時点では先ほどの予想をしています。
政策金利の見通し
野村證券は、2018年11月時点ではオーストラリアが利上げする可能性も指摘していましたが、2019年2月に今後2年間に渡り金利据え置きが続くという予想に変更。
豪州準備銀行(RBA)は2019年2月5日の金融政策会合において27会合連続で政策金利を1.50%に据え置くことを決定しました。野村證券では、景気はピークアウトし、インフレ率の加速は緩やかなペースにとどまると見られることから、向こう2年間にわたり政策金利は現行水準に据え置かれると予想しています。
そして、2019年3月時点ではオーストラリアが利下げする可能性も指摘。5月時点では以下のように予想していました。
豪州準備銀行(RBA)は2019年5月7日の金融政策会合において30会合連続で政策金利を1.50%に据え置くことを決定しました。ロウRBA総裁が5月21日の講演の終わりに6月4日の金融政策理事会で利下げを検討すると表明したことを受け、市場では金利先安観が強まっています。野村證券では、2019年6月と8月に利下げを予想しています。
そして予想通り、2019年6月に利下げされ1.25%、さらに7月と10月に追加利下げされ0.75%、2020年3月には経済対策で0.25%、そして11月に0.10%まで下がったという状況です。
なお、2020年9月時点では、政策金利が2022年末まで0.25%で据え置かれると予想していました。
豪州準備銀行(RBA)は、4月から9月まで6会合連続で政策金利を過去最低の0.25%に据え置くと同時に、3年物国債利回りが0.25%程度で推移するように国債や政府機関債の買入れを実施しています。野村證券では、政策金利は少なくとも2022年末まで現行水準に据え置かれると予想しています。
まぁ利下げ続きなのは残念だけれども、今後に期待してちょこっとだけ豪ドルを保有しておくのもひとつの手ですね
豪ドル/円 スワップポイント&スプレッド比較一覧表
FX会社 | 買いスワップ | スプレッド | 詳細 |
---|---|---|---|
4円 | 0.6銭 | 詳細 | |
1円 | 0.6銭 | 詳細 | |
1円 | 0.6銭 | 詳細 | |
2円 | 0.6銭 | 詳細 | |
4円 | 7.0銭 | 詳細 | |
4円 | 0.6銭 | 詳細 | |
1円 | 変動制 | 詳細 | |
0円 | 変動制 | 詳細 | |
0円 | 0.7銭 | 詳細 | |
-7円 | 0.5銭 | 詳細 | |
3円 | 0.7銭 | 詳細 |
豪ドル/円の買いスワップが高い&スプレッドが狭いFX会社をピックアップしてみました。
豪ドル取引には、ヒロセ通商(LION FX)が特におすすめ!豪ドル/円だけでなく、NZドル/円などのスワップポイントも業界最高水準を保ち続けています。
今は豪ドル自体が金利が低くなったので終了してしまいましたが、2015年10月〜2019年4月9日の間は、なんと豪ドル/円のスワップポイントを50円で固定し続けていました。
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トレイダーズ証券のみんなのFXは、売りスワップも低くスプレッドも最狭水準なのでお得に取引できます。
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みんなのFXとの違いは、「LIGHT FXの評判・みんなのFXとの違いは?デメリットも大公開!」を参考にしてみてくださいね。
その他の通貨ペアの比較表は「スワップポイント比較表」「スプレッド比較表」のページにてご覧いただけます。
また、豪ドルに特化したものでなく、各FX口座を総合的に比較する場合は「おすすめFX会社ランキング」をご覧ください。
それぞれのFX口座のデメリットや注意点も詳しく解説しています。