IFD、OCO、IFO…それぞれどんな注文方法で、どんな違いがあるの?
IFD注文・OCO注文・IFO注文は、簡単に説明すると指値注文・逆指値注文の発展版。
ずっと取引画面にかじりついていなくても、あらかじめ設定しておけば自動的に新規注文や決済をしてくれます。
指値・逆指値については「指値注文・逆指値注文とは?」参考にしてみてくださいね。
IFD・OCO・IFO注文の関係性を分かりやすく説明すると、以下の通りです。
IFD注文 + OCO注文 = IFO注文
つまり、イフダディー(IFD)とオーシーお母ちゃん(OCO)の子どもがイフ男くん(IFO)というわけです!!!
なんだか余計にこんがらがってきましたね…!
…以下、それぞれの特徴やメリット・デメリットもわかりやすく解説していきます。
IFD注文・OCO注文・IFO注文とは?違いは?
IFD(イフダン)注文
IFD(イフダン)注文は、「この価格で買い、この価格になったら決済する」というように、新規の注文と決済注文を同時に発注する方法です。
例えば、「1ドル=112円になったら新規で買い、1ドル=114円になったときに決済して売る」という注文を一度に出すことができます。
FXをしていると、アイネット証券のループイフダンという自動売買を耳にすることもあるかと思いますが、このIFD注文を自動発注してくれる機能のことです。
ループイフダン以外にも、一部のFX会社では同様の機能が使えますので、後ほどまとめて解説します。
OCO(オーシーオー)注文
OCO(オーシーオー)注文は、「この価格で利益確定の指値注文、この価格で損切りの逆指値注文」というように、保有中のポジション使う決済方法。
例えば、「既に1ドル=112円で買ポジション保有していて、114円になったときに利益確定の決済、逆に100円まで下がってしまったら損切りの決済をしたい」という場合などに利用します。
先に114円で利益確定の決済が成立した場合は、100円での損切り注文は自動的にキャンセルされます。
OCOという名前も「One Cancels the Other」の略です。
IFO(アイエフオー)注文
IFO(アイエフオー)注文は、IFD注文とOCO注文を同時発注する方法。
「この価格で新規取引。その後、この価格で利益確定 or 損切り」と1つの新規注文と2つの決済注文を一度に発注できます。
IFD注文の場合は決済注文が1パターンしか選べませんが、IFO注文ならOCO注文と同様に利益確定と損切りの2パターンで設定可能です。
こちらは外為オンラインのIFO注文解説動画です。動画内では「IFDONE+OCO注文」と表現されていますが、このIFO注文と同義です。
IFDは「IF-DONE」、IFOは「IFD-OCO」と表記されることもある
OCO注文についてはあまり違いがないのですが、IFD注文やIFO注文に関しては各FX会社で呼び方が違う場合があります。
FX会社 | IFD注文 | OCO注文 | IFO注文 |
---|---|---|---|
IF-DONE | OCO | IFD-OCO | |
IFD | OCO | IFO | |
IFD | OCO | IFO | |
IFD | OCO | IFDOCO | |
IFDONE | OCO | IFDONE+OCO | |
IFD | OCO | IFD-OCO | |
IF-DONE | OCO | IFD-OCO | |
IFD | OCO | IFO |
オーシーお母ちゃん(OCO)は、どこのFX会社でも健在なんですね
要注意!IFD・OCO・IFO注文のデメリット
IFD・OCO・IFO注文はとても便利な注文方法なのですが、設定した価格に達しなかった場合は注文が実行されませんし、もし大幅に為替予想が外れた場合は損切りを繰り返すだけという悲劇的な事態にも陥りかねません。
完全に放置してしまうのではなく、定期的に注文を組み直すのがおすすめですよ。
う〜ん…そもそもどのくらいの価格で指定したらいいか分からないし、簡単にできる方法ないかなぁ?
確かに初心者の方だと、IFD・OCO・IFOの注文方法自体が分かっても、どの価格で指定したらいいのか悩みますよね。
そんな場合は、外為どっとコムの機能を利用すると便利です。
このように、他のトレーダー達がどの価格で注文を入れているかを確認することができます。
青色のところが売り、赤色が買い、色付きのマスが指値注文、白抜きのマスが逆指値注文です。
他の人の注文状況が分かるなんて、とっても便利ですね!
その他、外為どっとコムでは、ポジション比率なども確認できて便利ですよ。
IFD・OCO・IFOを自動注文する方法
また、注文状況等を確認せずとも、簡単にIFD・OCO・IFO注文を自動発注する方法もあります。
アイネット証券の自動売買ループイフダンでは、その名の通りIFD注文を自動で繰り返してくれます。
「どのくらいの値幅で注文したらいいか分からない」という場合でも、ループイフダンなら大丈夫!
利益率のいい注文方法をランキング形式で公表してくれているので、その中から選択するだけでOKです。
選ぶだけでOKなら、私でも簡単にできそうですね!
最初に設定しておけば後は自動で取引してくれるので、忙しくてトレード時間が確保しづらい方には特におすすめですよ。
ちなみにひまわり証券でもループ・イフダンという自動売買を取り扱っていますが、これはアイネット証券からライセンスを受けているのでほぼ同じ仕様です。
同じ名前なんで、てっきりどっちかがパクったのかと思いきや違ったみたいですね
ただ、アイネット証券のループイフダンの方が、スワップポイントが高くて通貨ペア数も豊富です。
FXブロードネットのトラッキングトレードでも、iサイクル2取引と同じようにIFO注文を自動発注してくれます。
実はこのトラッキングトレード、外為オンラインからライセンスを受けて運営しているため、iサイクル2取引とほぼ同じ仕様です。
…が、しかし!本家のiサイクル2取引よりも低コストで利用できておすすめです。
外為オンラインのiサイクル2取引では、IFO注文(IFDONE+OCO注文)を自動で繰り返し発注してくれます。
iサイクル2取引も、ランキングから選ぶだけでOK。簡単にIFD注文が自動発注できます。
一度のIFO注文だけでは10,000円の利益しか出せない場合でも、iサイクル2取引なら最適なタイミングでIFO注文を繰り返してくれるため、1.5倍の利益を生み出すこともできちゃいます。
マネースクエアのトラリピ(トラップリピートイフダン)でも、IFD注文のリピートが可能!…ではあるものの、スプレッドが上記の自動売買より広めなので取引コストが多くかかります。
これらIFD・OCO・IFO注文を自動発注する方法は、一般的にリピート系自動売買と呼ばれています。
自動売買の種類については、「FX自動売買ランキング」を参考にしてみてくださいね。
IFD・OCO・IFO注文まとめ
「IFD注文 + OCO注文 = IFO注文」
- IFD注文…新規注文と決済注文を同時発注する方法
- OCO注文…保有中のポジション使う決済方法
- IFO注文…IFD注文とOCO注文を同時発注する方法
なんだか難しそうだなぁ〜という場合は、初心者でも注文しやすい指値注文・逆指値注文から始めてみるのもおすすめ!
詳しくは「指値注文・逆指値注文とは?覚え方をわかりやすく解説!」をご覧ください。