外貨預金とFXって、どっちが儲かるんだろう?FXでもスワップポイントって形で利益になるしなぁ〜
そう、FXにもスワップポイントという仕組みがあり、外貨預金のように外貨との金利差で稼ぐことができます。
実は、外貨預金よりもFXの方が取引コストが圧倒的に安く、またいつでも決済して口座から出金できるので、換金性もとても高いのです。
結論から申し上げますと、外貨預金はおすすめできるような金融商品ではありません。これから始めるなら、FXの方が断然おすすめですよ。
以下、外貨預金をおすすめしない理由について、FXと比較しながら解説します。
外貨預金とは?FXとの5つ違い
外貨預金とは、日本円を外国の通貨に両替して、外貨の状態で預金する投資方法のこと。
「外貨預金」と聞くとなんだか堅実でスマートな投資方法のように感じますが、実はたくさんのデメリットやリスクが潜んでいるのです!
外貨預金 | FX | |
---|---|---|
取引コスト | 1円 | 0.002円(0.2銭) |
取引時間 | 営業時間内 | 24時間 |
決済時間 | 満期時 or 解約時 | 24時間 |
金利(スワップ) | 満期時 or 解約時 | 毎日 |
安全性 | 預金保険制度の対象外 | 信託保全あり |
こちらは一般的なFXと外貨預金を比較した表です。
が、外貨預金の取引コストぼったくりレベルに高額じゃないですかっ?!
まさにその通りなのです。「オレ、外貨預金してるんだぜ?」なんて言ったらとっても賢くてモテそうな感じがしますが、実は銀行から搾取されまくっている可能性が非常に高いのです。
以下、外貨預金の真の姿について見ていきましょう!
外貨預金はFXよりデメリットが多い
FXと比較した際、外貨預金が劣っている点は下記の通りです。
- 手数料がぼったくりレベルに高い
- 銀行の営業時間しか取引できない
- 「預金保険制度」の対象外
- 確定申告で損する
1. 手数料がぼったくりレベルに高い
外貨預金はFXに比べ、手数料がかなり高いのです。外資系証券など金融12社を渡り歩いた山崎元氏は、外貨預金について以下のように説明しています。
「まず、手数料が恐ろしく高い。仮に米ドル1ドルが120円だったとするでしょう。手数料は普通の銀行だと1ドルにつき1円だから、1万ドル買ったら余計に1万円かかる。つまり 120万円を買うのに121万円かかるということ。日本円に戻すときも1ドルにつき1円のコストがかかる。これは確実に損だし高い。銀行の利息と比べるとわかるでしょう」
「まあ、この辺の感覚は難しくて、ファイナンシャルプランナーやファンドマネージャーの人でも間違える。だから、君はとにかく 外貨預金はやらないと覚えておく といい。『預金』っていうと安心なイメージがあるし、円安になったら儲かって、円高になると損するっていう仕組みはわかりやすいから、銀行が老人に売るときとかに使いやすいんだよ」
出典:難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
私のおじいちゃんも「ワシ外貨預金始めたんじゃよ〜」って自慢してましたけど、まんまと銀行のカモにされていたわけですね
以下は、三菱UFJ銀行の窓口で外貨預金した場合の手数料(1通貨あたり)です。
- 米ドル…1円
- 英ポンド…4円
- ユーロ…1円50銭
- 豪ドル…2円
- NZドル…2円
例えば、1ドル=100円のときに米ドルの外貨預金をした場合、100円あたり1円の手数料がかかってしまうのです!
いくら金利が高かったとしても、最初から1%も差し引かれていたら取り戻すのがかなり大変ですよね。
一方、FXでは米ドル/円のコストが0.002円(0.2銭)の業者もあり、外貨預金とどちらがお得かは歴然です。
FXの取引コストに関しては、「FX会社スプレッド比較一覧表」を参考にしてみてくださいね。
2. 銀行の営業時間しか取引できない
外貨預金の場合は銀行の営業時間内(平日9:00~15:00)でしか取引できないため、為替相場が急変したとしても対応できません。
そもそも、平日の昼間は会社にいるしなぁ…
一方FXの場合、平日であれば24時間いつでもどこでも取引可能です。多くのFX会社では高性能のスマホアプリも無料提供しているため、外出中でも気軽に取引できます。
3. 「預金保険制度」の対象外
日本円での預金には、万が一銀行が破綻してしまった場合、預金者の資産を守る「預金保険制度」という制度があります。
しかしこの預金保護制度、外貨預金は対象外なのです!
ちなみにFXの場合、信託保全という仕組みが法律で義務付けられています。
上の図はみんなのFXの運営元、トレイダーズ証券の信託保全の仕組みです。万が一トレイダーズ証券が破綻してしまった場合、外部弁護士を通して信託銀行から資産が返還されます。
信託保全の詳しい仕組みは「信託保全とは?」をご覧ください。
4. 確定申告で損する
外貨預金もFXも確定申告が必要ですが、外貨預金で受け取った利子(為替差益は別)については源泉徴収されます。
この利子分の源泉徴収は、為替差で得しているか損しているかに関わらず強制的に差し引かれますので、為替差損を通算(相殺)することができないのです。
一方、FXの場合は為替差損とスワップポイントを通算することができ、給与等以外の所得合計が20万円を超えなければ確定申告の必要はありません。
また、外貨預金の場合は損失が出ても株式投資などの利益と通算することはできませんが、FXで損失が出た場合は「他の先物取引に係る雑所得等」と通算することができます。
FXの確定申告方法については、「FXの確定申告はしないと損!時期・やり方・必要書類は?」も参考にしてみてくださいね。
外貨預金よりFXの方がおすすめな理由
FXはトレードを頻繁に繰り返して利益を狙うイメージが強いですが、外国との金利差をスワップポイントという形で受け取ることもできます。
その他、FXには下記のような外貨預金にはないメリットもあるのです。
- 「買い」と「売り」の両方が可能
- レバレッジが利用できる→1倍で外貨預金の代わりになる
外貨預金では日本円で外貨を買うことしかできませんが、「買い」と「売り」の両方が可能!
外貨預金の場合、このように「買う→売る」の取引しかできませんが…
出典:外為オンライン
FXでは「売る→買う」の取引も可能。その通貨のレートが下がると予想した場合、「売り」から入って利益を生み出すこともできるのです!
また、FXにはレバレッジという仕組みがあり、証拠金の最大25倍の取引ができます。
例えば10万円の資金でも、最大250万円分の取引が可能!
レバレッジとは元々、英語で「てこの原理」を意味します。てこが小さな力で大きな力を生み出すように、FXでも少ない資金で多額の取引ができるというわけです。
レバレッジの仕組みや調整方法は「レバレッジとは?」にて解説しています。
レバレッジをたくさんかけるとそれだけ損失のリスクも高まってしまうのですが、レバレッジを1倍に抑えておけば、外貨預金とほぼ変わらない内容の取引ができます。
つまりFXでレバレッジ1倍にすれば、超低コストで外貨預金ができちゃうってわけですね!
レバレッジ1倍で外貨預金できるFX業者
でも、FXのレバレッジって自分で計算して設定しなきゃいけないんじゃなかったっけ…?簡単にレバレッジ1倍にする方法ってないのかな?
外為どっとコム・SBI FXトレード・松井証券なら、通常のFX取引よりも簡単にレバレッジ1倍に設定することができます。
外為どっとコムの「らくらくFX積立」なら、レバレッジを簡単に1倍・2倍・3倍(※)まで設定することができます。初心者かつ低コストで外貨預金をしたい方に非常におすすめです。
SBI FXトレードの「積立FX」でも、同じくレバレッジを1倍・2倍・3倍に設定することができます。
その他、松井証券「MATSUI FX」なら、レバレッジを1倍・5倍・10倍・25倍までコース選択することができます。
5倍や10倍といった選択肢もあるので、「レバレッジ1〜3倍じゃ、ちょっとモノたりない…」という方にぴったりです。
結論!外貨預金よりFXの方が断然おすすめ
外貨預金と変わらない内容の取引ができて、かつ手数料がやすいんだったらFXの方が圧倒的に有利ですね!
そうなのです、ご理解いただけたようで嬉しい限りです。外貨預金の方が「表面的なイケてる感」は強いですが、FXの方が断然儲けやすいのです!
これから外貨預金をする予定だった方、ぜひカッコ良さよりも利益を選びましょう。
ただし!銀行がオマケ的に運営しているFX口座は、やはり初心者では気づきにくいデメリットが多いので要注意です。
例えば、住信SBIネット銀行やPayPay銀行の場合、他のFX口座と比較しても取引コストが多くかかります。
初心者でも安心して使えるFX口座は、「おすすめFX会社ランキング」をご覧ください。
その他、FXについて詳しく知りたい場合は以下のページへどうぞ!