いきなりですが、FXで負ける人の共通点ってなんだと思いますか?
知識不足とか、経験不足とかかな…?
知識やテクニック、メンタルなども敗因にはなり得ますが、実はFXで負けている人の半数以上は資金管理・リスク管理がしっかりできていないと言われています。
裏を返せば、この資金管理をしっかりしておくことで勝率が大幅にアップする可能性があるのです!
資金管理やリスク管理なら、私でもすぐにできそうっすね
以下、FXでの資金管理方法、資金管理に役立つ無料ツールも紹介します。
なぜFXでは資金管理が重要なのか
資金管理が大事なのはどの投資方法でも同じですが、FXに関しては特に重要です。
FXではレバレッジをかけて実際の投資金額より大きい金額を動かしているため、きちんと管理していないとロスカットなどで思わぬ損失を招く可能性があります。
資金管理をせずやみくもにトレードしていると、お金を増やすどころか借金をしたり破産してしまったり…ってこともあるわけですね
その通り。FXを始めるときは「よ〜し、トレード手法を学んでガンガンに稼いでやるぞ〜!」なんて意気込んでしまいがちですが、真っ先にすべきことはこの資金管理です。
資金管理というと地味で面倒なイメージがあるかもしれませんが、トレード手法と同じかそれ以上に重要なことなのです。
たとえ地味で面倒でも、それで自分の資産が守れたり少しでも勝率アップするなら、きちんとやっとくべきですね
今この記事を読んでいるあなたは、少なくとも多少は資金管理の方法に興味をもって読み進んでくれているはず。
それだけでも、無鉄砲にトレードしまくる初心者より1歩も2歩も先に進んでいます。
さて、この先は資金管理の具体的な方法について確認していきましょう!
FXの資金管理 4つの基本
基本1. マイルールを決める
まずは、「◯%まで下がったら損切りする」「1週間で許容できる損失は◯円まで」「◯回負けたら一旦取引を終了する」など、FX取引におけるマイルールを決めましょう。
頭の中だけで考えているとズルズル許容範囲が広がってしまう可能性があるので、具体的な数値を決めてきちんと書き残しておくのがおすすめですよ。
確かに頭の中だけだと、「今回だけは…!」って自分にどんどん甘くなってっちゃうんだよなぁ
せっかく書き残しても、そのメモをなくしたり書きっぱなしで読み返さなかったりという状況では意味がないので、資金管理表の目立つ場所にデデンと掲げておくといいでしょう。資金管理表の作成方法などについては、この後解説します。
マイルールを作成する際、最低でも損切りのラインは必ず決めておいてくださいね。
「よく分からないままFX始めてみたら、いつの間にかロスカットされていた」なんていうのはFX初心者あるあるかと思いますが、そのような状態ではいつまで経っても勝てるようにはなりません。
損切りについては、「損切りの目安・設定方法」をご覧ください。
基本2. エクセルなどのツールで管理表を作る
Googleスプレッドシートなら無料で使える
マイルールが決まったら、資金管理表を作成してみましょう。
プロトレーダー、つまりFXだけで生活できるほど勝ち続けている人達は、必ずといっていいほど資金管理表をつけています。
最初から完璧に行おうとすると続かなくなってしまうかもしれませんが、最低でもあらかじめその月に使える投資資金・目標額を記載しておき、その月が終わったら実績額も残しておきましょう!
私はGoogleスプレッドシートを利用していますが、他の端末とも簡単に同期できてエクセルよりもおすすめです。
エクセルって買うと結構高いんで、こっちの方が良さそうですね
もちろんノートでもOK
私のトレードノート。FX始めたくらいから続けてる📖本当記憶力なくてスグ忘れるから週一くらいで見返してる😂
お金より大事なノート。#フリースはユニクロ pic.twitter.com/aGYOiQfHFi— うみ( ˙꒳˙ )<水と筋トレと舞茸 (@umiccoFX_1804) 2019年4月16日
もちろん、表計算ソフトが使い慣れていない場合は、ノートで資金管理するのもおすすめ!ノートなら、そのときの気持ちなども自由に書きなぐれます。
「これが資金管理表の鉄板!」というものはないので、自分が後で振り返りやすい方法なら、スマホのメモアプリなどでもいいでしょう。
また、先ほど作成したマイルールも、資金管理表の分かりやすいところにメモしておいてくださいね。
基本3. 無料ツールを活用して振り返る
プロトレーダーであっても、負けは必ず経験します。しかし、負け続ける人との違いは、負けを意味のあるものに変えられるかどうかでしょう。
資金管理表と共に、その時の負けの原因や改善点を考察してメモしておくと役立ちますよ。
一部のFX会社では、自身の取引状況を分析できる無料ツールを提供しているので、活用してみるのもおすすめです。
例えば、DMM FXでは取引通信簿というツールが無料で利用できます。
年間損益などはもちろんのこと、銘柄数量比率や売買数量比率などもパッと見で分かるため、トレードを振り返ったり自分のクセを把握するのに役立ちます。
これまで「なんとなく」でしか自分の取引状況を把握してなかったんで、グラフで分かりやすく提示してくれるのは嬉しいですなぁ
「これまで資金管理をちゃんとしたことがない」「でも、わざわざ自分で表を作るのも面倒…」という人でも、最低でもこうした無料ツールで自分の取引状況は把握しておきましょう。
また、セントラル短資FXにもパーソナルレコードという同様の機能が用意されています。
売買別に利益回数・損失回数・勝率なども提示してくれます。
基本4. 目的によって口座を使い分ける
スキャルピングやデイトレード、スイングトレードなど、同じ口座で色んな内容の取引をしていると、ポジションなどがごちゃごちゃになってきてしまいますし、自分がどのトレード手法で利益を上げているのかも分かりづらくなってくるんですよね。
1つの口座で済ませたら全体の損益は分かりやすいかもしれませんが、今後のためにはなりません。
また、初心者の方はあまり意識していないかもしれませんが、トレード期間や通貨ペアによって、FX口座のメリット・デメリットは大きく異なります。
トレードスタイルや通貨ペアによってそれぞれ有利な条件の口座を使い分ければ、利益が生み出しやすいのはもちろんのこと、自分がどの手法で勝っているかも明確になります。
今はみんなのFXをメインに使ってるんだけど、スプレッドもスワップポイントも条件が良いし、色んなトレード内容で使いたいんだよなぁ〜
みんなのFXを使っている方は多いでしょうが、同じくトレイダーズ証券のLIGHT FXの口座も持っておくと資金管理がしやすくなっておすすめです。
みんなのFXとLIGHT FXは、スプレッドやスワップポイントなどが同条件。
デイトレードではみんなのFX、スワップポイント目的の長期売買はLIGHT FXという使い分けもできます。
私の場合は、みんなのFXでは自動売買のみんなのシストレをメインで使用し、裁量トレードはLIGHT FXという使い分けをしています。
確かに、みんなのFXはみんなのシストレやみんなのオプションに資金振替ができて便利だけど、振替過ぎてると損益がワケわかんなくなってきちゃうんですよね
自分が資金管理しやすい分け方が一番ですが、今のところ私はこのスタイルで落ち着いています。
みんなのFXとLIGHT FXの違いについては、下記のページをご覧ください。
基本5. ポジションを多く持ちすぎない
FXを始めたばかりの頃は、複数の通貨ペアでトレードしてみたり、ロングしたりショートしたり、あるいは両建てしてみたり…なんてちょっぴりテンションが上がって色々試してみたくなるものですが、ポジションが多ければ多いほど資金管理も複雑になっていきます。
慣れるまでは「米ドル/円だけ」「ロングだけ」などマイルールを決め、なるべくシンプルな形でトレードしていきましょう。
FX資金管理 まとめ
- あらかじめ損切りのラインなどマイルールを決めておく
- エクセルなどのツールで資金管理表を作る
- FX口座の無料ツールを活用して振り返る
- トレード目的によって口座を使い分ける
FXでの成績向上を狙ってトレード手法を学ぶ人は多くいますが、資金管理をきちんとしている人はあまり多くはありません。
しかし、FXにおいて資金管理はトレード手法と同じかそれ以上に重要です。
いくらテクニックを磨いても、きちんと資金管理ができていないとどこかのタイミングで大損することになります。
FXでは数千万円を稼いだとしても、一気にゼロにしてしまうということも珍しくない世界なのです。
小手先のテクニックで一時的に勝てたとしても、資金管理ができていないと最終的には失敗してしまう可能性が高まるので要注意ですね