通貨ペア数 | 20ペア(ミニ取引は6ペア) |
最小取引単位 | 1000通貨(ミニ取引の場合に限る) |
取引手数料 | 無料 |
取引ツール | |
スプレッド | |
スワップポイント |
画像出典:住信SBIネット銀行
「Oh! FX」ってFX口座、これまで全然聞いたことなかったけど…住信SBIネット銀行もFX取り扱ってるんだね
住信SBIネット銀行を利用している人は、公式サイトや管理画面などでOh! FXの広告も目にしたことがあるかと思います。
が、しかし!ぶっちゃけFX業界では全然知名度もないですし、住信SBIネット銀行自体が有名だからといって必ずしも好条件な口座とは限りません。
むしろデメリットが目立つFX口座ですので、特に投資初心者の方はみんなのFX・LIGHT FX・ヒロセ通商のようにより好条件で取引できる口座を利用することをおすすめします。
以下、住信SBIネット銀行「Oh! FX」をおすすめしない理由を詳しく解説します。
住信SBIネット銀行(Oh! FX)をおすすめしない4つの理由
コスト(スプレッド)が高い
Oh! FXの取引コストは、他のFX口座に比べてかなり高いです。
住信SBIネット銀行の公式サイトには、Oh! FXの取引コストについて下記のような説明があります。
低コストが魅力!米ドル/円0.5銭のスプレッド
取引手数料は0円、米ドル/円のスプレッドは0.5銭、ユーロ/円は2銭と、低コストが魅力です。
出典:住信SBIネット銀行
これ、FXの知識がない初心者なら、完全に騙されちゃう感じの表記ですね…
FXの取引手数料は、だいたいどこも無料です。
では、どの部分でFX業者が儲けているのかといいますと、先ほど説明に出てきたスプレッド。
スプレッドは多くの業者が「取引手数料」とは別モノとして表記していますが、こちらがFXの実質的な取引コストです。
Oh! FXのスプレッドはあたかもお得かのように書かれていますが、米ドル/円0.5銭で他社と比較しても高め、ユーロ/円に関しては2.0銭なので業界トップクラスに高いです。
例えば、みんなのFXやLIGHT FXの場合は、米ドル/円0.2銭(原則固定)、ユーロ/円0.4銭(原則固定)です。
さらにOh! FXは他の通貨ではもっと悪条件のスプレッドが多く、トルコリラ/円の場合は10.0~20.0銭。
みんなのFXやLIGHT FXはトルコリラ/円で1.6銭(原則固定)なので、Oh! FXでは約10倍の取引コストを支払うことになります。
その他、各FX会社のスプレッドについては、「スプレッド比較表」をご覧ください。
取引の仕組み・仕様が分かりづらい
Oh! FXの公式サイトを確認しても、取引条件がめちゃめちゃ分かりづらいんですよ。
初心者でも分かりやすくしようとしてミスっているのか、はたまたあえて分かりづらくして投資の知識がない利用者を騙そうとしているのか定かで無いのですが…
どっちにしても、めっちゃ中途半端と言わざるをえません。
例えば、公式サイトには各所に「ミニ取引」という言葉が出現するんですが、このミニ取引がなんなのか全然説明がないんですよ。
しょうがないんで「Oh! FX ミニ取引とは」とかで検索してみたところ、Q&Aのページにこんな説明がありました。
〔Oh! FX〕 ミニ取引とはなんですか?
「ミニ取引」通常取引の10分の1単位で取引が可能です。
ミニ取引を10単位保有しても、通常取引単位の扱いとはなりません。出典:住信SBIネット銀行
いやいやいや、「通常取引の10分の1」とか言われてもさ…一体おたくの通常取引は何通貨なの?!って話じゃないですか。
FX口座はそれぞれ、最小取引単位が1万通貨だったり、1000通貨だったり、一部の業者は100通貨や1通貨の場合もありますもんね
商品概要説明書を確認してみても、これもやはり分かりづらい。
一般的なFX口座は取引単位を「〜通貨」で表記しているんですが、Oh! FXは「〜枚」で表記してるんですよね。
商品概要説明書だけでなく、キャンペーンの適用条件なども「〜枚」です。
FXに慣れている人でも色々と分かりづらいですし、ましてFX初心者ならなおさらでしょう。
取引ツール・アプリが使いづらい
まぁ上記の件などを加味すると、当然といえば当然という感じなのですが、取引ツールやアプリも使いづらいです。
以下、Oh! FXの取引アプリの口コミ・評判です。
アプリを立ち上げたり、ログインセッションが切れて再ログインされた時に表示される前回のログインについてのポップアップがかなりウザい。OKを押さないと消えない。そのせいで、一瞬の取引チャンスを逃してしまう。なんとか改善をお願いします。
スワップがいくらたまったとか表示がないのでわかりにくい。
画像や評判の出典:App Store
もうこの時点で、Oh! FXは選択肢から完全に除外っすね
顧客情報を流出させたこともある
これはOh! FXならではのデメリットというわけではないのですが、住信SBIネット銀行は2018年12月に顧客情報も流出させています。
インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行は14日、顧客から口座開設のために預かった個人情報を誤って他の顧客に送付していたと発表した。流出したのは顧客の健康保険証のコピーや住民票の写しなど。口座開設の情報に不備があったため、顧客に送り返した際に誤って他の顧客に送付してしまっていたという。
出典:日本経済新聞
住信SBIネット銀行は12月14日、口座開設を申し込んだ2人の顧客の書類を返却する際、別人に誤って郵送したと発表した。互いの住民票の写しなどを取り違えて送り、住所、氏名、性別、生年月日が漏えいした。
13日、Twitter上で指摘が出ていた。あるユーザーの投稿によれば、住信SBIネット銀行から書類不備として戻ってきたものが「知らない人の保険証のコピーと住民票」だったという。
出典:ITmedia NEWS
Oh! FXに限らず、住信SBIネット銀行を利用する際は、こうした事実も把握しておいたほうがいいでしょう。
住信SBIネット銀行(Oh! FX)だけじゃない!要注意なFX口座
住信SBIネット銀行って有名なのに…なんでこんなにデメリットが目立つFX口座を運営してんのかな?
住信SBIネット銀行に限らず、PayPay銀行などもそうなのですが、銀行がオマケ的に運営しているFX口座は、無知な初心者を狙っている可能性も高いため要注意です。
住信SBIネット銀行と同じく、要注意なネット銀行系FX口座は下記4つです。
また、証券会社が運営しているFX口座についても、他の投資で有利だからといってFXでも好条件とは限りません。
例えば楽天証券や岡三証券など、株式などでは定評があっても、FXでは取引条件があまり良くない口座も存在します。
たまたま株式などで証券口座を持っていて、「試しにFXもしてみるか!」と安易に手を出すとジワジワ損をし続ける可能性もあるので要注意です。
住信SBIネット銀行ではFX以外の投資・資産運用でも要注意
外貨預金は手数料がめっちゃ高い
「銀行」というだけでなんだか安心・安全なイメージがあるかと思いますが、実は銀行だからといってそんなにもクリーンなわけでもありません。
これは住信SBIネット銀行に限った話ではないのですが、例えば外貨預金のように投資の知識がない&ネットで調べる手段も持ち合わせていないおじいちゃんやおばあちゃんを騙す系の金融商品もあります。
WealthNavi for 住信SBIネット銀行もメリットなし
住信SBIネット銀行では、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」という名前でロボアドバイザーのWealthNaviも取り扱っていますが、こちらに関しては本家のWealthNaviを上回るメリットはありません。
むしろ、運用期間に応じて手数料が割り引かれるサービス「長期割」が利用できないなど、本家よりもデメリットが目立ちます。
もしWealthNaviを始める場合は、住信SBIネット銀行ではなく本家を利用することをおすすめします。
まとめ:住信SBIネット銀行のFX口座はおすすめしない
- コスト(スプレッド)が他社より高い
- 取引の仕組みや仕様が分かりづらい
- 取引ツール&アプリが使いづらい
元々あなたが住信SBIネット銀行の銀行口座を利用している場合でも、Oh! FXに関しては全くおすすめできません。
また、住信SBIネット銀行ではくりっく365も利用できますが、こちらについてもおすすめはしません。
FXをする場合は必ず、FX取引で有利な口座を選びましょう。初心者でも使いやすいFX口座は、下記のページにて紹介しています。