MACDとは…?沢尻エリカが愛用してたやつ?
…それはMDMAとかですね。MACD(マックディー)とは、テクニカル指標の一種。FXの代表的なテクニカル指標には、以下6種類があります。
簡単に説明すると、MACDは移動平均線の新しい価格を重視したバージョン。トレンドの方向性を分析するのに人気のテクニカル指標です。
移動平均線の進化バージョンってわけですね
MACD(指標名と同じ)とシグナルの2本の移動平均線を使って分析するのですが、ここでの移動平均線は現在に近い価格の比重を高めたものが利用されています。
MACDは分析の仕方も移動平均線を応用した感じですので、もし移動平均線の仕組みが分からない場合は事前にチェックしておくのがおすすめですよ。
移動平均線はテクニカル指標の王道で、MACDだけでなくボリンジャーバンドなど他の指標でも応用されています。
今回は移動平均線の発展版、MACD(マックディー)の使い方について解説します!
MACDは一目均衡表などよりはシンプルで使いやすいため、初心者にもおすすめですよ。
MACD(マックディー)の見方・使い方
MACDでの売買サインは、以下3つのパターンがあります。
- MACDとシグナルがゴールデンクロス or デッドクロスしたとき
- 0(ゼロ)ラインとクロスしたとき
- ダイバージェンス(逆行現象)が起きたとき
MACDとシグナルのクロス
MACDは移動平均線と同様、ゴールデンクロスやデッドクロスで売買タイミングが判断できます。
移動平均線の場合は、短期線が長期線を下から上へ交差することをゴールデンクロスいい、買いタイミングのサイン。逆に上から下へ交差することをデッドクロスといい、売りタイミングと判断できます。
MACDの場合は、MACDがシグナルを下から上へ交差することをゴールデンクロス、上から下へ交差することをデッドクロスといいます。
より低い位置でのゴールデンクロス、より高い位置でのデッドクロスほど有効です。
MACDは単純移動平均線と比べると、売買シグナルが出るタイミングが格段に早いため、トレンド転換を判断するときにとても便利!
ただ、上昇トレンド中に勢いが弱まり、線の間隔が狭くなることもあります。上昇トレンド中にデッドクロスしても、レート自体は継続して上昇することもあるので要注意ですよ。
0(ゼロ)ラインとのクロス
MACDとシグナルの2本線が、0(ゼロ)ラインとクロスするのも重要なサイン。
2本線が0ラインを上に抜けたら上昇トレンド、下に抜けたら下降トレンドを意味します。
ダイバージェンス(逆行現象)
ダイバージェンスとは、テクニカル指標でのトレンドと実際のトレンドが逆行することを意味します。
例えば、相場が上昇トレンド中にもかかわらず、MACDが下降サインを示している場合。
このダイバージェンスは、トレンド転換を暗示する大切なサインとなります。
MACDの正式名称は”Moving Average Convergence Divergence”といい、MACDの”D“はこのダイバージェンス(Divergence)のこと。
MACDは、逆行現象を見るための指標でもあるのです。
マクドナルドとかパソコンのMacとかは、全然関係なかったんですね
ちなみにMACDは日本語で「移動平均収束拡散手法」というのですが、ほとんどの場合はそのままマックディーと呼ばれていますので、がんばって覚えてもインテリアピールする以外には使い道がないです。
MACDのおすすめ設定・手法
- MACD=12日指数平滑移動平均線-26日指数平滑移動平均線
- シグナル=MACDの9日指数平滑移動平均線
MACDは、12日と26日の指数平滑移動平均(EMA)の差を表しています。
シグナルは、MACDの9日指数平滑移動平均線です。
開発者のジェラルド・アペル氏は、買いと売りで別々の数値を設定するよう推奨していましたが、実際は初期値の12日・26日・9日という数値をそのまま使うトレーダーがほとんどです。
上級者以外はヘタに変えず、初期設定のまま使うのがおすすめですよ。
MACDのデメリット・注意点
レンジ相場に弱い
人気テクニカル指標のMACDですが、もちろん弱点もあります。
例えば、レンジ相場(持ち合い相場)の場合。小さめのゴールデンクロス・デッドクロスが発生しやすいのですが、この場合は売買サインとして弱いため要注意です。
また、MACDは移動平均がベースとなっているため、急上昇・急下降についていけないこともあります。
MACDに限らず、テクニカル指標で売買サインが外れることを「ダマシ」といいます。
MACDでダマシが起きやすいのは、値動きが横ばいでメリハリがない場合。2本線もローソク足と一緒に横ばいでもつれ合ってしまいます。
テクニカル指標にはダマシがつきものですので、弱点もあることを肝に銘じておく必要があります。
RSIとの組み合わせがおすすめ
MACDの弱点を補うには、RSIを組み合わせるのがおすすめ!
RSIは値動きの強弱さを数値化し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するオシレーター系のテクニカル指標。
MACDとは反対に、レンジ相場には強くトレンド相場には弱い指標のため、組み合わせて使うことで相互の弱点を補い合うことができます。
FX初心者でも簡単!おすすめのMACD分析方法
ヒロセ通商(LION FX)では、自動でチャート分析してくれるツールが利用できます。
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LION FXの取引ツールには、過去のデータから為替予想をしてくれる「さきよみLIONチャート」やトレンドが一目で分かる「シグナルパネル」という機能が搭載されています。
テクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など)の分析結果を一覧表示してくれるため、売買のタイミングが簡単に分かってとても便利ですよ。
MACDやRSIだけでなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表などのシグナルも一覧表示してくれるため、多角的なテクニカル分析が可能!
「テクニカル分析をマスターするのは時間がかかりそう…」という方は、こちらの分析ツールも併用するのがおすすめですよ。
テクニカル分析に慣れないうちは、自分の分析結果を答え合わせしてみると分析の練習になりそうですね