RSIって、一体どんなテクニカル指標なの?
RSIとは、一定期間での値動きの強さ or 弱さを数値化し、買われ過ぎや売られ過ぎを判断するテクニカル指標のこと。ストキャスティクスなどと同じく、オシレーター系のテクニカル指標です。
精度が高くて色んな使い方ができるため、中上級者でも愛用者が多いんですよ。
中上級者でも使ってるって、使いこなせるようになったら勝率がググッと上がっちゃうかも?!
RSIの見方や使い方、初心者でも簡単にできる分析方法も解説します!
RSI 3つの見方・使い方
RSIの基本的な使い方
一般的にRSIでは、70〜80%より上に抜けると買われ過ぎ(売りサイン)、20〜30%を割り込むと売られ過ぎ(買いサイン)のシグナルと判断されています。
この判断方法はストキャスティクスでも同じで、初心者でも比較的使いやすい分析方法です。
長期・短期2本のRSIを表示すると、長期のRSIでトレンドを判断、短期のRSIで売買タイミングを判断という便利な使い方も可能!
例えば、長期のRSIが80%前後を推移していたら上昇トレンドと判断、短期のRSIが反転して上昇したら押し目買いのタイミングと判断できます。
ダイバージェンス(逆行現象)
RSIでもMACDやストキャスティクスと同じく、ダイバージェンス(逆行現象)を売買シグナルとすることもできます。
ダイバージェンスとは、テクニカル指標でのトレンドと実際のトレンドが逆行することを意味します。
例えば、相場が高値更新したにもかかわらず、RSIが上値更新しない場合。
反対に安値更新したにもかかわらず、RSIが下値更新しない場合は、トレンド転換を暗示する重要なサインとなります。
リバーサルシグナル
リバーサルシグナルは、ダイバージェンスと同じく逆行現象のことで、「隠れたダイバージェンス」とも呼ばれています。
ダイバージェンスがトレンド転換のサインなのに対し、リバーサルシグナルはトレンド継続を示します。
例えば、上昇トレンド中に一時的に下がって押し目を形成したにもかかわらず、価格自体はトレンド中での安値を更新しないままRSIだけが安値を更新した場合、上昇トレンドが継続する可能性があります。
RSIのデメリット・注意点
トレンド相場に弱い
RSIは値動きが横ばいのときには有効的なのですが、大きなトレンド発生に弱いというデメリットがあります。
急激な為替変動があった場合は、RSIが100%や0%という極端な数値になり、買われ過ぎ or 売られ過ぎの水準でそのまま動かなくなることもあります。
また、RSIは通貨ペアによっても動きが若干異なるので要注意!
一般的にRSIは80%以上で買われ過ぎ、20%以下で売られ過ぎとされていますが、通貨ペアによっては60%以上で買われ過ぎ、40%以下で売られ過ぎと判断されることもあります。
通貨ペアの傾向を把握したり、他のテクニカル指標を組み合わせて総合的に判断することも大切です。
正直、RSIだけで勝てる?
なるほど〜。なんだかちょっぴり難しめな分析方法って感じだけども、マスターしたらRSIだけでも勝てちゃったりするのかな?!
RSIに限らず、ネット上でテクニカル分析について調べていると「〇〇だけで勝てる」なんて情報も出てきたりしますが、そんなうまい話はないと思ったほうがいいでしょう。
まぁ、そんな簡単に勝てたら世の中FXトレーダーだらけになってるでしょうからね…
RSIだけで勝つというのは現実的ではありませんが、他のテクニカル指標と組み合わせれば勝率を上げていくこともできるかもしれません。
おお〜、一体どんなテクニカル指標と組み合わせたらええんや?
RSIとMACDを組み合わせてみよう
RSIと組み合わせるなら、MACDがおすすめ!MACDは移動平均線の新しい価格を重視したバージョンで、トレンド相場に強いテクニカル指標です。
MACDはレンジ相場には弱いテクニカル指標のため、レンジ相場に強いRSIを組み合わせることで相互の弱点を補うことができます。
このRSIとMACD、巷では最強の組み合わせとも言われているんですよ。
RSIなどのシグナルが一気にわかるチャート
RSIだけでも分析するの大変なのに、MACDも組み合わせるなんて私にはまだ難しそうっすね…
RSIやそれ以外のテクニカル指標も、一気に分析できちゃうチャートとかってないのかな…?
そんなドラえもん顔負け便利チャートがあるわけない…と思いきや、これがあるのです!
例えば、ヒロセ通商(LION FX)では自動でテクニカル分析してくれるチャートが利用できるため、最初のうちはこちらを併用してみるのがおすすめですよ。
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LION FXの取引ツールには、過去のデータから為替予想をしてくれる「さきよみLIONチャート」やトレンドが一目で分かる「シグナルパネル」という機能が搭載されています。
テクニカル指標(移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表など)の分析結果を一覧表示してくれるため、売買のタイミングが簡単に分かってとても便利ですよ。
RSIやMACDだけでなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表・ストキャスティクスの売買シグナルも一覧表示してくれるため、多角的なテクニカル分析が可能!
左側のシグナル部分をクリックすると、右側のテクニカル指標の表示も切り替えられます。
まだテクニカル分析が覚えきれていない場合、この自動分析チャートも併用しながらゆっくり勉強していくのもアリですね
知ってもあまり得しない!RSIの豆知識
ちなみに、RSIは日本語では正式に「相対力指数」や「順位相関指数」といいますが、一般的に日本でも「アールエスアイ」とアルファベットをそのまま読むことが多いため、がんばって覚えてもあまり役立ちません。
MACD(マックディー)の「移動平均収束拡散手法」と同じ感じですね
ところで、ボリンジャーバンドはボリンジャーさん、一目均衡表は一目山人さんが開発したって聞いたけど…もしかしてもしかすると、RSIも?!
期待を裏切って申し訳ないですが、RSIは「Relative Strength Index」の略。
Relativeは「相対」、Strengthは「力」、Indexは「指数」という意味です。
RSIを開発したのは、J.W.ワイルダーさん。ほかにも、パラボリック・ATR・DMIなど多くの有名なテクニカル指標を発表したテクニカル分析の偉人なんですよ。
あんま役立たない知識だけど、とりあえずスッキリですわ
ちなみにストキャスティクスもMACDも、由来は開発者の名前とは無関係です。