FXの注文方法には、指値・逆指値注文、IFD・OCO・IFO注文などさまざまな種類があります。
色んな注文方法があるのはなんとなく知ってるけど、違いがよくわかんないんだよなぁ〜
初心者向け〜発展版まで、8種類の注文方法やそれぞれの違いについてわかりやすく解説します!
FX注文方法 初心者向け3種類
↑みんなのFX提供、注文方法の解説動画です。
初心者がまず最初に覚えておきたい注文方法は、成行(なりゆき)注文、指値(さしね)注文、逆指値(ぎゃくさしね)注文の3つです。
成行(なりゆき) …すぐに売買したいときに使用
成行(なりゆき)注文とは、今現在の価格ですぐに売買したいときに使う注文方法。売買したいタイミングでボタンを押すだけなので、初心者でも簡単に注文できます。
例えばみんなのFXの場合、画面下にある赤と青のボタンをクリックすると成行注文を発注できます。
売るときは青のボタン、買うときは赤のボタンをポチっと押すだけです。
ボタンをポチッと押すだけなら、私みたいな初心者でも楽勝ですなぁ〜!
相場が急変動しているときでも、すぐに注文を出して約定(注文成立)させられるのが成行注文のメリット。スピーディーに注文を繰り返すことができるため、スキャルピングでも使われています。
単に手軽なだけじゃなくて、チャンスを逃さずに注文できるってわけですね
ただ、注文した瞬間の価格でピッタリ約定するとは限りません。注文価格と約定価格がズレてしまうことをスリッページといいます。
なるべく注文価格をズラしたくない場合は、許容スリッページを指定して、それ以上価格がズレそうな場合は約定させないように設定することも可能です。
指値(さしね) …有利な状況で使用
指値注文・逆指値注文は、あらかじめ価格を指定して予約しておく注文方法。ちなみに指値は「さしね」、逆指値は「ぎゃくさしね」と読みます。
成行(なりゆき)注文と同じく、読み方がちょいとややこしいですね
間違えて「しねちゅうもん」なんて覚えてしまうと、赤っ恥をかくだけでなく思わぬところで人を傷つけてしまうこともあるかもしれないので気をつけましょう。
指値注文・逆指値注文の違いは、以下の通りです。
- 指値注文…有利な状況で使用
- 逆指値注文…不利な状況で使用
指値注文は利益を得るために有利な状況で使う注文方法。
例えば、今現在1ドル=110円だったとします。「109円まで下がったら買いたい」と思っても、ずっと取引画面を見ているわけにはいかないですよね。
そんなときにこの指値注文で予約しておくと、指定レートに到達したときに自動的に発注してくれるのです。
逆指値(ぎゃくさしね) …不利な状況で使用
逆指値注文(ストップ注文)は、損失拡大を防ぐために不利な状況で使う注文方法です。主に損切りのために利用します。
為替予想と逆方向に進んで「もし〇〇円に到達したら損切りしたい」という場合、逆指値注文をしておけば自動的に損切りをしてくれます。
指値・逆指値については、「指値注文・逆指値注文とは?」にて詳しく解説しています。
また、損切りについては「損切りの目安・設定方法」をご覧ください。
FX注文方法 中級者向け3種類
次におばえておきたいのが、指値・逆指値注文の発展版であるIFD注文・OCO注文・IFO注文。それぞれの違いは、以下の通りです。
- IFD注文…新規注文と決済注文を同時発注
- OCO注文…保有中ポジションの決済に使用
- IFO注文…IFDとOCOを同時発注
IFD(イフダン) …新規注文と決済注文を同時発注
IFD(イフダン)注文は「この価格になったら買い、この価格まで上がったら決済」というように、新規注文と決済注文を同時発注する注文方法です。
OCO(オーシーオー) …保有中ポジションの決済に使用
OCO(オーシーオー)注文は「この価格まで上がったら利益確定のために指値注文、この価格まで下がったら損切りの逆指値注文」というように、既に保有中のポジションで使う決済方法です。
IFO(アイエフオー) …IFDとOCOを同時発注
IFO(アイエフオー)注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせたもの。
「この価格になったら新規注文→その後、この価格で利益確定(指値) or 損切り(逆指値)」というように、1つの新規注文と2つの決済注文を一度に発注できます。
IFD注文・OCO注文・IFO注文の違いについては「IFD・OCO・IFO注文とは?違いや注文方法もわかりやすく解説」にて詳しく解説しています。
FX注文方法 上級者向け2種類
上記の注文方法をマスターしたら、トレール注文やドテン注文についても覚えておきましょう。
トレール …値動きを追尾して損切り価格を変更
トレール注文は、逆指値注文をより効率的に使うための注文方法。トレールとは、英語で「追いかける」という意味です。
自動的に値動きを追尾して、高値(or 安値)を更新する度に損切りの価格を変更してくれるため、損失をより小さく、利益をより大きくすることができます。
↑外為オンラインのトレール注文方法です。
ドテン(リバース) …ポジションの方向を変更
ドテン注文(リバース注文)とは、保有中のポジションを買い→売り(or 売り→買い)へ一度に転換する方法です。
例えば、買いポジションを1万通貨保有している場合、2万通貨の売り注文をしたとします。
すると、1万通貨の買いポジションを決済すると同時に、1万通貨の売りポジションを保有したことになり、買い→売りへ転換することができます。
ドッテーンとポジションを引っくり返すわけですね!
ドテンという名前の由来は定かでないのですが、漢字では「途転」と表記します。
ドテンは安易に初心者が繰り返すと両方向で損失、いわゆる往復ビンタを食らうので要注意です。
FXの注文方法 まとめ
FXでは新規注文→決済という流れで取引が成立するのですが、なるべく便利かつ有利な条件で取引できるようさまざまな注文方法が用意されています。
FX取引は成行注文だけでもできますが、その他の注文方法も覚えておくと取引の手間を省き、リスクを抑えることも可能です。
もし「全部の注文方法を覚えるのは大変そう…。でも、なるべく手間をかけずに取引したい!」という場合は、自動売買(システムトレード)を利用するのもおすすめですよ。
難しい注文方法を覚えなくても、あらかじめ決められたプログラムに従って新規注文や決済をしてくれます。