ゴールデンクロスとかデッドクロスって、どういう意味でそれぞれどう違うんだろう…?
ゴールデンクロス・デッドクロスは、テクニカル分析での売買サインの一種。ざっくり説明すると、以下の通りです。
- ゴールデンクロス…買いサイン
- デッドクロス…売りサイン
ゴールデンクロスとデッドクロスは、株式投資や仮想通貨などの分析でも用いられているため、FX以外の投資をする際にも大変役立ちます。
ゴールデンクロス・デッドクロスの使い方や具体例について、初心者にもわかりやすく解説します。
ゴールデンクロスとは?
このゴールデンクロス・デッドクロスは、主に移動平均線で使われることが多いのですが、MACDなど他のテクニカル指標でも活用できます。
まずは、移動平均線での活用法を見てみましょう。
移動平均線の分析方法では、期間が異なる移動平均線(短期線・長期線)を2本表示して、その線のクロスの仕方で相場の反転を判断するのが一般的。
移動平均線の動きは、対象期間が長いほど緩やかになり、反対に期間が短いほど急になります。
この特徴により、クロスの仕方を見ることで値動きを予想することができるってわけですな
ゴールデンクロス(golden cross)
移動平均線の場合、短期線が長期線を下から上へクロスすることをゴールデンクロスといいます。
長期的な平均値よりも短期的な平均値の方が高いため、上昇トレンドへの転換サインと判断できます。
デッドクロス(dead cross)
反対に、短期線が長期線を上から下へクロスすることをデッドクロスといいます。
長期的な平均値よりも短期的な平均値の方が低いため、下降トレンドへの転換サインと判断できます。
ゴールデンクロス FXでの具体例
ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線だけでなく、MACD・ストキャスティクス・一目均衡表など他のテクニカル指標の売買サインとしても有効です。
それぞれ、具体的にはどうやって分析するの?
▼ MACDのゴールデンクロス・デッドクロス
MACDとは、MACD(指標名と同じ)とシグナルの2本線を利用したテクニカル指標。
この2本線は指数平滑移動平均線(EMA)といって、現在に近い価格を重視したバージョンの移動平均線ですので、先ほどの単純移動平均線のようにゴールデンクロス・デッドクロスで売買タイミングを分析することができます。
MACDがシグナルを下から上へクロスすることをゴールデンクロス、上から下へクロスすることをデッドクロスといいます。
より低い位置でのゴールデンクロス、より高い位置でのデッドクロスほど売買サインとして有効です。
MACDは単純移動平均線に比べ、売買サインが出るタイミングが早いため、トレンド転換を判断するときにとっても便利。
ただし、上昇トレンド中に勢いが弱まり、線の間隔が狭くなってしまうこともあります。トレンド中にデッドクロスしても、レート自体は上昇し続けることもあるので要注意です。
▼ ストキャスティクスのゴールデンクロス・デッドクロス
ストキャスティクスには、%K(パーセントK)・%D(パーセントD)・Slow%D(スローパーセントD)という3本線があり、利用する線によってファストストキャスティクスとスローストキャスティクス2種類に分類されます。
- ファストストキャスティクス…%K・%D
- スローストキャスティクス…%D・Slow%D
ファストストキャスティクスはダマしが多いこともあり、一般的にはスローストキャスティクスが使われています。
スローストキャスティクスでは、%DがSlow%Dを下から上へクロスしたときにゴールデンクロス、反対に上から下にクロスしたらデッドクロスといいます。
20%以下のときにゴールデンクロス、80%以上のときにデッドクロスが起きた場合は、より強い売買シグナルと判断できます。
▼ 一目均衡表のゴールデンクロス・デッドクロス
一目均衡表は、基準線・転換線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパンの5本線、および「雲」という部分で構成されています。
基準線と転換線は計算期間が異なる最高値と最安値の平均ですので、クロスの仕方を見ることでトレンド転換のタイミングを分析することができます。
- 基準線 =(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値) ÷ 2
- 転換線 =(過去9日間の最高値+過去9日間の最安値) ÷ 2
一目均衡表では、転換線が基準線を下から上へクロスすることを好転(=ゴールデンクロス)、上から下へクロスすることを逆転(=デッドクロス)といいます。
FX初心者向けゴールデンクロス分析法
最初は「え、どっちの線がどっち方向にクロスしたらゴールデンで、どっちがデッドだっけ?!」って混乱しそうだなぁ…
実際にテクニカル指標を表示して繰り返し確認すれば次第に慣れてきますが、慣れるまでは失敗して真逆の分析をしてしまう可能性もありますので、自動チャート分析ツールで答え合わせをしてみるのがおすすめですよ。
外為どっとコムでは、売買シグナルを一覧表示してくれる分析ツールが無料で利用できます。
移動平均線・MACD・ストキャスティクス・一目均衡表などのシグナルを一覧表示してくれるため、多角的な分析が可能。
左側のシグナル部分をクリックすると、右側のテクニカル指標の表示も切り替えられるため、このツールだけでゴールデンクロスとデッドクロスもバッチリ確認できます。
こんな便利なツールが無料で使えるなら、むしろ利用しないと損ですなぁ
外為どっとコムではもちろん、通常のチャートでもテクニカル指標が充実。
先ほどゴールデンクロス・デッドクロスの解説で使用したチャートも、外為どっとコムのものです。
ゴールデンクロス まとめ
- 移動平均線…短期線が長期線を下から上へ交差したらゴールデンクロス、上から下ならデッドクロス
- MACD…MACDがシグナルを下から上へ交差したらゴールデンクロス、上から下ならデッドクロス
- ストキャスティクス…%DがSlow%Dを下から上へ交差したらゴールデンクロス、上から下ならデッドクロス
- 一目均衡表…転換線が基準線を下から上へ交差したら好転(=ゴールデンクロス)、上から下なら逆転(=デッドクロス)